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夜のプール

秋になって寒くなると 
誰も見ることのない場所で鳥が鳴いている
夜は光が届かないし 昼でも人がまったくいない...
日の光の中でならあんなに青い あらゆる水が 
夜の中では すべてが黒い
黒い水滴が黒いプールにあまたに落ちて
黒に黒が混ざり合う 
音だけが美しい
誰もいないから 誰も聞くことができない音色をつくる
歌もうたっている

夜の野犬たちだけがそれを察して
精悍な顔立ちでプールに向かう
それが鳥ではないことも知っている